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シャドーイングをやる前に知っておきたいこと
ポイント
・通訳者のトレーニングにも使われるハイレベルな学習法である
・難しく感じる人は「リピーティング」から始めると良い
通訳者のトレーニングにも使われるハイレベルな学習法である
シャドーイングとは、英語の音声(プレゼンテーションなど)を聴き、そのすぐあとに続いて同じ音声を復唱する学習法です。
元の音声に影(シャドー)のようにくっついて発音していくので、このように呼ばれています。
やってみると分かりますが、TEDなどのネイティブが話す音源はかなり難易度が高く、すごく疲れます…。
それもそのはず、シャドーイングは同時通訳者のトレーニングにも用いられているレベルの高い学習法なのです。
難しく感じる人は「リピーティング」から始めると良い
いきなりシャドーイングは難しい!という人は、「リピーティング」から始めてみることをおすすめします。
リピーティングはシャドーイングと違い、一文聴いたら音声を止め、一文ごとに復唱していく学習法です。
慣れてきたらより学習効果の高いシャドーイングに移りましょう。
理論と実績に裏付けられたシャドーイングの効果
ポイント
・英語学習の権威もシャドーイングの効果を認めている
・ほぼすべての英語コーチングスクールで採用されている
英語学習の権威もシャドーイングの効果を認めている
英語学習の権威であり、関西大学・外国語学部で学部長を務められたこともある竹内理教授は、著書の「より良い、外国語学習法を求めて」の中でシャドーイングの効果について触れています。
そこでは、日本の大学で英語を専攻する学生153名の英語力をクローズ・テストと呼ばれる試験で測定し、相対的にスコアが高かった上位グループと、低かった下位グループに二分しています。
それぞれのグループに対して12歳からの英語学習についてヒアリングをすると、上位グループの約8割がシャドーイングかリピーティングをやっていたという結果が出たのです。
他にも、英語教師や通訳者といった英語の「達人」たちの学習経験を検証しており、そこにも必ずといっていいほどシャドーイングが挙がっていることを示しています。
シャドーイングは学術的にもその効果が認められている学習法といえます。
ほぼすべての英語コーチングスクールで採用されている
プログリットなどの英語コーチングスクールでは、自習を主体として短期間で確実に成果が出るようにカリキュラムが組まれています。
そんなコーチングスクールでほぼ例外なく採用されている学習法が、シャドーイングです。
例えばプログリットでは、シャドーイングで得られる効果を「音声知覚の自動化」と呼んでいます。
これにより、英語の音声を認識するプロセスが自動化され、意味を理解することに注力できるようになるという考えです。
このように、多くのスクールで短期間の英語力向上に適した学習法と認められています。
実践で使える力をつけるシャドーイングのやり方
ポイント
①スクリプトありで練習する
②スクリプトなしで練習する
③自分の音声を聴いてみる
④一つの音源を繰り返し練習する
①スクリプトありで練習する
正しく聴きとれていないのに、間違った文章を復唱していては意味がありません。
まずは無理をせず、スクリプトを読みながら復唱してみましょう。
私は好きな洋楽を歌えるように練習することがありますが、これもいきなり音源だけ聴いたのでは何を言っているか分からない場合がほとんどです。
正しい文章を正しく復唱できるように練習しましょう。
②スクリプトなしで練習する
音源に慣れてきたら、スクリプトを見ずに復唱してみましょう。
音声を復唱することに慣れてきたら、文章の意味も想像しながら発声できるとさらに良いです。
ただ音を再現するだけでは発音の練習にしかならないので、実際に音源と同様のシチュエーションに出くわしたとき、とっさにフレーズが口から出るように訓練しておきましょう。
③自分の音声を聴いてみる
ある程度音源どおりの発生ができるようになったら、一度自分の発音を録音して聴いてみることをおすすめします。
自分では完全にコピーできていると思っていても、意外とイントネーションや間の取り方に違いがあることが多いです。
自分の発音と音源のどこが違うのか客観的に聴き比べ、さらに磨き上げていきましょう。
④一つの音源を繰り返し練習する
上記の①~③をやる過程で、十数回は同じ音源で練習することになると思います。
ですが、理想は意識せずとも音源と同じフレーズを使いこなせる状態です。
ここに到達するためには、一つの音源を100回くらい練習することが望ましいです。
先ほどの洋楽の例でも、頭で考えずに自然と歌えるようになるまでに、少なくとも100回は同じ曲を聴きこんでいます。
なかなかタフなトレーニングですが、次の「本当に英会話が上達するシャドーイング教材5選」を参考に良質な題材を選んで、それを完全にマスターする気持ちで取り組みましょう!
本当に英会話が上達するシャドーイング教材5選
教材 | 難易度 | 料金(税抜) | こんな人におすすめ |
決定版 英語シャドーイング | 1,800円 | 初心者向けの教材で始めてみたい | |
スタディサプリEnglish | 2,980円/月 | すきま時間を利用してアプリで練習したい | |
VOA Learning English | 無料 | 自分のレベルに合った実践的な題材で練習したい | |
Hulu | 933円/月 | 自分の好きな題材で楽しみながら練習したい | |
TED | 無料 | ネイティブレベルの実力をつけたい |
決定版 英語シャドーイング
ポイント
メリット
初心者向けながら題材が本格的
デメリット
ビジネスシーンに活かしづらい題材もある
こんな人におすすめ
初心者向けの教材で始めてみたい
序盤でシャドーイングについてかなり力説されている参考書です。
シャドーイングとは何か、どんな効果があるのか、なぜ優れた学習法なのか…といったことが事細かに記されています。
そういった意味で初心者におすすめなのですが、内容はけっこう本格的です。
アメリカのニュースや大統領の演説が題材になっており、実践的な内容で学べます。
ただ、中には水産養殖業や授乳に関するニュースなど若干特殊なものも含まれているので、実際のビジネスシーンで使いにくい場合もあります。
スタディサプリEnglish
ポイント
メリット
ビジネスシーンに特化した内容で学べる
デメリット
ビジネス英語コースだと毎月2,980円かかる
こんな人におすすめ
すきま時間を利用してアプリで練習したい
「スタディサプリ English」はリクルートが提供するアプリで、シャドーイングを含む8つのトレーニングでビジネス英語の学習ができます。
スタディサプリ Englishは有料ですが、出張の機内など、実際のシチュエーションを想定したストーリー形式で飽きずに勉強ができます。
内容はビジネスシーンに特化したものになっているので、実践で使える英語を身につけられます。
レベルも数段間に分かれており、すきま時間を活用できる教材として非常に効果的です。
VOA Learning English
ポイント
メリット
ネイティブの音源で無理なく学習できる
デメリット
時事ネタがメインなのでビジネスシーンに活かしづらいかも
こんな人におすすめ
自分のレベルに合った実践的な題材で練習したい
アメリカの国営放送局が提供する学習者向けニュースサイトです。
時事問題や英語学習関連の題材について2~7分程度の動画、または文章+音源が用意されています。
"beginning", "intermediate", "advanced"とレベルが3段階に分かれているので、自分の力に合わせて学習できます。
全体的にゆっくり読み上げられるので、無理なくネイティブの音源でシャドーイングの練習ができます。
ただ、実践的なビジネスシーンを想定しているというよりは時事ネタが主な題材なので、人によっては仕事への応用が利きづらいかもしれません。
Hulu
ポイント
メリット
コメディドラマからニュースまで幅広い題材で学べる
デメリット
海外ニュースやドラマに出てくる表現は難しいものが多い
こんな人におすすめ
自分の好きな題材で楽しみながら練習したい
私は毎日夕飯のあとに家族と海外ドラマを観る習慣をつけているのですが、そのとき利用しているのが「Hulu」です。
海外ニュース番組の「BBC」「CNN」をはじめとし、「SUIT」や「White Collar」などの有名なビジネス系ドラマも視聴し放題です。
ドラマには日英字幕もついており、自分の好きな題材でシャドーイングの練習をするには最適な教材だといえます。
ただ、学習者向けに作られたVOA Learning Englishと比べると、BBCやCNNの英語は聴き取りが難しいです。
ある程度リスニング力がついてきてから活用すると、より高いレベルでシャドーイングの練習ができると思います。
TED
ポイント
メリット
日英二重字幕などの学習向き機能が充実している
デメリット
難易度が高いので慣れていない人には向かない
こんな人におすすめ
ネイティブレベルの実力をつけたい
英語の動画コンテンツの代名詞ともいえる「TED」です。
以前、英語コーチングのプログリットでカウンセリングを受けましたが、こちらでも教材にTEDを採用しているそうです。
日英二重字幕やスロー再生機能などが充実しているので、シャドーイングをやるには最適な教材です。
ただ、内容が難しめで1本の動画が15~20分ほどと長めなので、シャドーイングに慣れていない人には難易度が高いです。
この教材の内容が即座に理解できれば、ほぼネイティブレベルのリスニング力がつくと思います。
独学に限界を感じたら英語コーチングがおすすめ
学習効果が高いといわれるシャドーイングですが、それだけに学習負荷も高めです。
やり続けられさえすれば確かに効果はありますが、問題は独学で継続できるかどうかです。
目安として、TOEIC600点くらいの中級者の方が本当にビジネスで通用する英語力をつけるためには、1日3時間を3ヶ月毎日続けるくらいの学習が必要です。
忙しいビジネスパーソンがこれを自力でやり遂げるには、相当強い意志が必要です。
質の高い学習を継続して確実に英語力をつけたいのであれば、英語コーチングを利用するのが一番手っ取り早いです。
英語コーチングはただの英会話スクールとは違い、以下のような特徴があります。
ポイント
①自分の弱点や最適な学習法が分かる
②短期間で確実にレベルアップできる
それぞれ詳しく解説していきます。
①自分の弱点や最適な学習法が分かる
英語コーチングは従来の英会話スクールとは異なり、英会話レッスンではなく勉強法のコーチングに注力しています。
そのため、まず初めにカウンセリングを実施し、個人の弱点を分析して最適な学習プログラムを作成します。
私もプログリットでカウンセリングを受けましたが、見事に私の弱点を見抜いていただきました!笑
確かにシャドーイングは効果のある学習ですが、本当にあなたに必要な学習は別にあるかもしれません。
この辺りを客観的に分析してくれるので、個別に最適化されたプログラムによって自習では実現できない効率の良い学習ができます。
以下の記事では、私が実際にプログリットで無料カウンセリングを受けてきた体験談と、実際の受講者の口コミを紹介しています。
英語コーチングの具体的なイメージがつくと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
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②短期間で確実にレベルアップできる
もう一つの英語コーチングの特徴として、専任のトレーナーによる徹底的なサポートがあります。
例えばプログリットでは、前述の個別プログラム作成をはじめとして、分刻みのスケジュール作成と、それを実施できたかのチェックを毎日行います。
しかも、プログリットの場合は自分のシャドーイングの音声を録音して、それをトレーナーがチェックしてくれます。
自分のレベルが上がっているのかを客観的に評価してもらえるのが、英語コーチングのメリットです。
この充実したサポートにより、短期間で確実に結果を出すことができます。
まとめ
シャドーイングは通訳者のトレーニングにも用いられる、非常に効果の高い学習法です。
言語習得論や英語コーチングスクール各社からも、その効果を認められています。
実践で使える英語力を鍛えるために、ここで紹介した4つのステップに従って学習してみてください。
その際、おすすめした5つの教材を参考に、ご自身のレベルや目的に合った教材を選びましょう。
また、独学でやることに限界を感じたら英語コーチングを利用することをおすすめします。
教材による自習よりも値は張りますが、そのぶん時間とお金を無駄にせず英語を上達させることができます。
ビジネスパーソンとして必要な投資をすることも視野に入れつつ、自分に合った方法でレベルアップを目指してください!