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ビジネスで頻出する自動車部品の英語名
1台のクルマを構成する部品は約3万点といわれています。
その中でも、特に主要なものをエンジン、トランスミッションなどのシステム別に紹介します。
自動車業界そのものや、開発・法規に関する用語については以下の記事を参照してみてください。
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自動車専門用語の英語表現まとめ|ビジネスで役立つ専門用語集
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エンジン関連の部品
クルマの心臓ともいえるエンジンに関する部品名を紹介します。
エンジンは非常に部品点数が多いので、ここに書ききれないものもご自身で調べてみると良いと思います。
Starter Motor(スターターモーター)
エンジンを始動させるときに最初の回転力を供給するモーターです。
日本語では「セルモーター」と呼ぶことがありますが、これは和製英語なので通じません!
他にも、"self starter"と言ったり、単に"starter"と呼ぶこともあります。
Spark Plug(スパークプラグ)
エンジンのシリンダー内で爆発を起こすための火花を生み出す部品です。
日本語では「点火プラグ」と呼んだりもします。
ちなみに、ディーゼルエンジンは圧縮着火で爆発させるので、このスパークプラグが存在しません。
Crankshaft(クランクシャフト)
エンジン内のシリンダーの動きを、回転運動として外部に出力するための軸です。
自動車には他にも"shaft"と名のつく部品がたくさんありますが、"crankshaft"と聞いたら「エンジンの出力軸」とイメージすればOKです。
Intake Manifold(インテイクマニフォゥルド)
エンジンへ空気を取り込むための管です。
日本語では略して「インマニ」と呼ぶことが多いです。
Exhaust Manifold(イグゾーストマニフォゥルド)
こちらはエンジンの排気をマフラーへ送るための管です。
日本語だと「エキゾーストマニホールド」と呼んだり、「エキマニ」と略したりします。
Alternator(オルタネイター)
エンジンの回転力を使って電気を作り出す発電機です。
ライトやワイパー、パワーステアリングなど、電気で動作するクルマの部品は多数あります。
そうした部品の動作は全てオルタネータで作った電気でまかなうので、非常に重要な部品です。
Oil Pump(オイルパンプ)
エンジンの回転力を利用して、エンジンやトランスミッション内部に潤滑オイルを循環させる部品です。
日本語では「オイルポンプ」と発音します。
なお、ハイブリット車ではエンジンを停止させることがあるため、エンジンの回転力を常時使うことができません。
エンジン停止中でもオイルは循環させないといけないので、こういうクルマには電気で動く「電動オイルポンプ:Electrical Oil Pump (EOP)」が使われます。
トランスミッション関連の部品
トランスミッションはエンジンやモーターで作られた動力をタイヤまで伝達する役割を担います。
どんなクルマにも何らかのトランスミッションがあるので、トランスミッションに関する用語は耳にする機会が多いと思います。
Flywheel(フライウィール)
エンジンとクラッチの間に搭載される、エンジンの回転を安定させるための円盤です。
日本語では「フライホイール」と発音します。
オートマ車の場合は、これの代わりに「トルクコンバーター(トルコン):Torque Converter」が搭載されています。
Propeller Shaft(プロペラシャフト)
クルマの前方にあるエンジンの回転力を後輪に伝えるための長い軸です。
4輪駆動車や後輪駆動車で使われます。
"prop-shaft"と略されることもあります。
アメリカ英語では、この"propeller shaft"と後述の"drive shaft"を、どちらも"drive shaft"と呼ぶことがあるので注意が必要です。
Differential Gear(ディファレンシャルギア)
クルマがカーブを曲がるときの、左右のタイヤの回転数の差を吸収するための部品です。
日本語では「差動装置」と言いますが、「デフ」と呼ばれることが多いです。
英語でも、単に"differential"と呼ばれることがあります。
Drive Shaft(ドライヴシャフト)
"differential gear"からの回転を、最終的にタイヤまで伝える軸です。
アメリカ英語の場合、先述の"propeller shaft"のことも"drive shaft"と呼ぶことがあるので注意しましょう。
電動パワートレイン関連の部品
最近ではハイブリッド車や電気自動車が増えてきており、そういったクルマは電気エネルギーを動力とします。
こういった電動パワートレインに関する部品の英語表現を紹介します。
High Voltage Battery(ハイヴォルテイジバッテリー)
ハイブリッド車や電気自動車に搭載される、高電圧バッテリーです。
通常のガソリン車で"battery"というと、ライトやワイパーを動かすために使う12Vバッテリーを指します。
一方、この高電圧バッテリーはクルマの動力源であるモーターを動かすためのもので、12Vバッテリーとは別物です。
電動車両の場合はバッテリーも複数あるということを覚えておくと良いと思います。
DC-DC Converter(ディースィー ディースィー コンヴァーター)
DCとは「直流」のことで、DC-DCコンバーターは高電圧バッテリーからの直流電流を低電圧の直流電流に変換(convert)します。
この低電圧の直流電流は12Vバッテリーの充電に使われ、ここからライトやワイパーを動かす電流を供給します。
メインの動力源から12Vバッテリー用の電力を生み出すという意味で、エンジンのみのクルマにおけるオルタネーターと同じ役割を果たします。
Inverter(インバーター)
バッテリーから得た直流電流を交流電流に反転(invert)させる部品です。
ハイブリッド車や電気自動車はモーターによって駆動しますが、このモーターは交流で動作するため、直流から交流への変換が必要なのです。
Regenerative Brake(リジェネレイティヴ ブレイク)
クルマを減速させつつ電力を発生させる「回生ブレーキ」です。
厳密には部品名ではありませんが、通常は駆動に使うモーターを発電機として使い、運動エネルギーを電力として回収する技術です。
ボディ・シャシー関連の部品
ボディはクルマ車体全体、シャシーはクルマの骨格を指します。
ちなみにシャシーは"chassis"と綴り、発音は「シャースィ」や「シャスィー」のように前半にアクセントがきます。
Wire Harness(ワイアハーネス)
クルマの内部で電源の供給や信号の伝達をするための複数の電線と、それを束ねる端子(connector)をまとめた部品です。
最近のクルマは電気的な制御が満載なので、これを支えるワイヤーハーネスは不可欠な部品になっています。
Power Steering(パワースティアリング)
油圧またはモーターの力でステアリング操作を補助する機構です。
日本では「パワステ」と呼ばれることが多いです。
今や搭載されているのが普通なので、この単語自体を意識することはあまりないかもしれません。
ただ、"hydraulic(油圧式)", "electric(電動式)", "electro-hydraulic(電動油圧式)"という、異なる3つの方式があることは覚えておくといいでしょう。
Shock Absorber(ショックアブソーバー)
路面からの衝撃を吸収するサスペンション(suspension)にはバネ(spring)がついていますが、このバネが振動するのを抑えるのがショックアブソーバーです。
"damper"とも呼びます。
Engine Hood(エンジンフード)
日本語で「ボンネット」と呼ぶ、エンジンルームを覆う外装部品です。
単に"hood"ともいいます。
ちなみにイギリスでは日本語と同じく"bonnet(バニット)"と呼びます。
Immobilizer(イモビライザー)
専用のキー以外でエンジンをかけられなくする盗難防止システムです。
日本語では「イモビ」と略して呼ぶことが多いです。
運転席まわりの部品
運転時によく目にしたり触れたりする、ドライバーが操作する類の部品です。
和製英語の数が多いので、注意が必要です。
Starter Switch(スタータースウィッチ)
エンジンを始動させるためのボタンです。
"push starter"と言ったりもします。
Steering Wheel(スティアリングウィール)
クルマを操縦するための環状の部品です。
単に"steering"だけでも通じます。
日本では「ハンドル」と呼びますが、これは完全な和製英語なので注意しましょう。
Gas Pedal(ガスペダル)
クルマの加速度を調整するためのペダルです。
イギリス英語では"accelerator"と呼びます。
日本語の「アクセルペダル」は和製英語です。
Windshield(ウィンドシールド)
クルマの前面を覆うガラスのパネルです。
イギリス英語では"windscreen"と呼びます。
こちらも日本語の「フロントガラス」は和製英語です。
Automotive Navigation System(オートモゥティブ ナヴィゲイション スィステム)
道案内や音楽再生などをやってくれる車載システムです。
"navigation system"や、単に"navigation"でもOKです。
日本語では「カーナビ」と呼びますが、"car navigation"でも一応伝わります。
Turn Signal(ターンスィグナル)
左右に曲がるときに使用する方向指示器です。
"blinker"と呼ぶこともあります。
日本語では「ウィンカー」と呼びますが、英語圏で"winker"という表現はほぼ使われません。
電子制御・ソフトウェア関連の部品
今やクルマは電子制御で動く時代。
電子制御やソフトウェアに関する用語は日々進化していますので、最新情報を常にチェックしておきましょう。
ECU(イースィーユー)
"electronic control unit"の略で、クルマを電子制御するための車載コンピュータを意味します。
エンジンを制御するECUという意味で、"engine control unit"の略としても使われるので注意しましょう。
トランスミッションを制御するECUは"TCU (transmission control unit)"と呼ばれるなど、制御対象によって様々な種類があります。
ABS(エイビーエス)
"Anti-lock Brake System"の略で、急ブレーキをかけたときにタイヤがロックするのを防止する装置を指します。
今やクルマに搭載されるのは当たり前になっています。
AEBS(エイイービーエス)
"Autonomous Emergency Braking System"の略で、自動緊急ブレーキを指します。
日本語では「自動ブレーキ」と呼ばれることが多いです。
国内でも2021年をめどに搭載の義務化を進める動きがある[*1]ので、今後耳にする機会も多くなっていくと思われます。
*1:自動ブレーキの義務化、国産新型車は2021年11月発売から(レスポンス)
ADAS(エイダス,アダス)
"Advanced Driver Assistance System"の略で、クルマの周囲の環境をセンシングして事故防止などに役立てる先進運転支援システムを指します。
ADASという用語は単一の部品を指すのではなく、周囲の環境をセンシングするセンサー、センサーからの情報を処理するコンピュータ、処理した情報をもとにクルマを自動で操作するアクチュエータといった構成要素がすべて含まれます。
OTA(オゥティーエイ,オゥタ)
"On The Air"の略で、この言葉自体は無線ネットワークを用いた通信を意味します。
"SOTA (Software update OTA)"や"Firmware update OTA"という呼び方もされます。
クルマの場合、ネットワーク経由で車載プログラムをアップデートする技術を指します。
テスラがまっさきに採用した技術ですが、今後は多くの自動車メーカーが対応していくと見込まれています。
英語で自動車の部品名を扱うときの注意点
自動車部品の英語名を扱うときには、以下の3点に注意しましょう。
注意ポイント
①和製英語が多い
②複数の呼称がある部品がある
③略称が多い
順番に説明していきます。
①和製英語が多い
ここで紹介しただけでも、「ハンドル」「アクセル」「フロントガラス」といった和製英語が多くあります。
一見英語でも通じそうなものが多いのですが、よく使う用語ほど英語圏で通じない場合があるので注意しましょう。
②複数の呼称がある部品がある
"shock absorber / damper"や"starter switch / push starter"など、同じ部品に複数の呼び方があるケースがよくあります。
また、"gas pedal / accelerator"や"windshield / windscreen"など、アメリカ英語とイギリス英語で表現が違うものもあるので注意が必要です。
③略称が多い
「電子制御・ソフトウェア関連の部品」で紹介した部品のように、アルファベットの略称で表現されるものが多いです。
名前から部品を想像しづらく、似たような名前のものも多いので、混同に注意しましょう。
また、先進安全に関わる部品は日々進化しているので、常に最新の情報を入手するように心がけましょう。
専門用語を覚えるだけでは円滑なコミュニケーションは取れない!
専門用語はあくまでも「ツール」
仕事で自動車に関わるうえで、最低限知っておくべき専門用語はあります。
私も今の仕事を始めたころは、海外のメンバーが話す単語が理解できず苦労しました。
ただ、専門用語も頻繁に耳にすれば慣れますし、英語でコミュニケーションするうえでの障害ではなくなっていきます。
専門用語を知っておくことは、あくまでも円滑なコミュニケーションをとるための一つの手段にすぎません。
もしあなたがビジネス英語コミュニケーションに力不足を感じているのであれば、用語を覚える以外のアプローチも取らなければなりません。
仕事以外での英会話トレーニングも必要
本質的な英語力の向上を図るには、仕事以外で英語に触れることが必要です。
多くの人にとって、仕事における英語は単なるコミュニケーションツールなので、「仕事ができてればOK」と認識されがちです。
なので、周りの仕事仲間がわざわざあなたの英語力を高めようと指摘をしてくれたりすることはあまり望めません。
あなたの英語に不足している要素を客観的に見つけてくれる人は、会社の外にしかいません。
そうは言っても、忙しいビジネスマンがプライベートで付き合える外国人と改めてつながりを持ったりするのは、なかなか難しいです。
一番手っ取り早いのは、英会話スクールです。
社会人の持つ最大の武器である「お金」を活用し、短期間で英語力の向上を図ることができます。
短期間で確実にレベルアップするなら英語コーチング
英会話スクールの中でも、短期間で確実なレベルアップができることで最近注目されているのが「英語コーチング」です。
通常の英会話スクールと異なり、英会話レッスンをメインとしていません。
代わりに、個々の弱点の詳細な分析と、それに合わせた専用のカリキュラム作成、そして日々の自習の徹底的なサポートを提供します。
代表的な英語コーチングの「PROGRIT(プログリット)」では、分刻みのスケジュール作成と毎日のチャットサポートにより、質の高い学習内容と月90時間の学習時間を両立させます。
すでに仕事で英語を使っている人は、単純な英会話レッスンだけでは力が伸びません。
英語コーチングのような個々の弱点に特化したカリキュラムでなければ、更なるレベルアップは難しいです。
まとめ
自動車には非常に多くの部品が使われており、ビジネスで使われる用語も多くあります。
エンジンやトランスミッションといった基本的なシステムの部品名を押さえつつ、電子制御やソフトウェアに関する最新の情報も常にチェックしておくと仕事で役立つと思います。
その際、和製英語や似たような表現、略称には注意しましょう。
また、仕事で英語を使っているのであれば、用語を覚えるだけでなく英語そのもののレベルアップにも取り組むと良いと思います。
忙しいビジネスパーソンが短期間で確実に力をつけるなら、英語コーチングがおすすめです。
以下の記事では、私がプログリットを体験してきた感想と、実際に受講した人の口コミを紹介しています。
ぜひこれらを参考に更なる英語力の向上を目指してみてください!
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